トーナメントはまだ続く。 JFL後期第12節 松本山雅FC vs Honda FC



正直言って別に松本山雅のファンじゃないし、山雅が昇格できなかったとしても、それはそれだなと思う。けど、今日の松本山雅の試合には確実に影響を受けた。それが何なのかはうまく言えないけど。

たまたま今年サッカーをまた見るようになったタイミングで、アマチュアリーグからプロリーグに昇格したいチームの行く末を一緒に追えるというのは、とても楽しいことだし、きっと何年も後に、山雅のサポーターは今年のことを楽しく話せるんだろうなと思うと羨ましい。そんな試合を続けている、松本山雅FC

ここまで、
HONDA FC  勝点 51
松本山雅   勝点 45
そして残り6試合になった。

試合前、練習を見てると、HONDAの選手は若そうで、体もできてる。
こりゃ強そうやね、と。


実際試合開始5分、HONDAが見事なポゼッションから山雅ゴールに迫る。

が、一発のサイド攻撃から山雅はお手本のようなセンタリングヘディングシュート。ゴール右隅へ吸い込まれていった。この試合を通して両チームともにサイドからのクロスの対応に悩まされていたけど、ピンポイントで決めたのが山雅。ジャストミートできなかったHONDA。

前半、基本的にはポゼッションはHONDA。山雅はリアクション。

しかし、ゴールの予感は山雅にあった。
それは、山雅の全員のプレス、出足が、全員ですよ、相手を上回っていた。どんなにキープされていてもバイタルに入る手前で強烈な寄せ、そして五分五分のボールはほぼ山雅が奪い取る。

これ、試合終了まで続いたんですよね。凄かったです。ほんと。

勝ち続けていくしかないことが、ポジティブに働いていると思う。

でも、見てて苦しくなってもくる。本当に綱渡りに見えるから。

夏の暑い夕方に見た、山雅のプレーとは見るからに違っていた。

あの時は何か定まっていないように感じたことが、今日はなかった。

ただ勝つだけ。

山雅の選手レベルはそんなに高いものじゃない。とチームとしても認識していることがよくわかる。決して無理に繋いだりせず、シンプルに縦を狙う。無理ならサイドから繋いでいく。ただ攻める時の山雅の動きが迷いがない。どんどん縦に追い越していく。

そして隙があればシュートを打つ。
後半、両チームとも運動量は落ちていく。
勝敗を分けたのは集中力としか言いようがない。
山雅のゴールは縦パス一本からの1対1でのゴール。

HONDAのチャンスは5回。
山雅のチャンスは10回くらい。3点決めたのは山雅で、決めれなかったのはHONDA。

HONDAは丁寧に繋ぎすぎたかも知れない。
明らかにサイドからのクロスにパーフェクトには対応できてない山雅に対して、無理な突破を仕掛けないシーンが多かった。でもそれがHONDAのサッカーなんでしょう。
しかし、しっかりと繋いでいくサッカーに山雅DFは必ず体を寄せていく。シュートを打たれれもスライディングで当てる。
おかげで山雅キーパーがハンブルするようなシュートはほとんど打てず。

でもそれでも、ガイナーレ・ゼルビアに勝てるようには思えないのも事実。
この試合もセンターバックコンビはほぼ完璧。でもゾーンで守っている、その二人の間にポジションされた時、シュートを打たれていた。

ゼルビアの2トップは一人でも抜きにかかる。
ガイナーレの前線は、ピンポイントでクロスを上げる。

でも今日見せてくれた山雅は、その2チームにも走りかってくれるんじゃないかって。そう思わされたし、それがわかって走っている松本山雅。そして奇跡が起きるんじゃないかって雰囲気を作るサポーター。

あと5試合トーナメントを勝ち抜いたら、きっと昇格していると思う。

都田サッカー場はとても見やすく、運営もいいと思います。
入場曲はPRIDEのテーマ!