J1 第5節 セレッソ大阪 VS 京都サンガ
とても晴れています。でもまだ肌寒い長居スタジアム。
香川を見たくて来てしまった。そしてその期待は裏切られなかった。
今日は、セレッソの玉離れがいい。
プレッシャーが甘いのか、割と簡単に、香川・乾までボールが届く。
試合全般通して、マルチネスの動きも良かった。今日はボールを失うことなく、まあ、持ちすぎな面もあるけど、しっかりとキープしてリズムを生み出す。
京都は序盤に1回あったチャンスを決めきれず、ペースを掴み損ねた。
セレッソDFが慣れるまで、何度か柳沢・ディエゴ2人だけでチャンスを生みかけていた。でも・・・20分くらい以降か、ほとんど機能しなくなった。というかボールが届かない。
そんな中、今日たぶん20回くらい「うま!」と言わせていただいた香川が、乾からのアシストで得点。
まずもって今日は乾の調子もまずまずで、2人+アドリアーノのコンビネーションで何回も京都を崩していた。
絶妙のタイミングの連続ワンツー。
本当に出してほしいとことろに出し合える関係なのが良くわかった。
香川が凄いのは、まずこの1点目のシーンでも、
乾からの針を通すような後ろからのパスに対して、
DFと競り合いながら、フィニッシュは軽く浮かしてキーパーをかわすシュート。
キーパーを見ていたのか、感覚的なものかわからないが、とにかく意識的に狙ってゴールを決めている。
思い切り打って決めきるのも凄いが、明らかに冷静に、ボールを流し込んでいるのが印象的。
というか、この試合、スピードはもちろんあるが、鋭い切り返し、それからタイミングを計ってのクルッとターンして相手を置き去りにする間合いが抜群で、そのプレイを見るだけでもチケット代払う価値がある。
そして最後までほとんどプレイスピードが落ちない。スタミナも十分備わっている。
おそらくW杯終了後、彼はヨーロッパ移籍するんだろう。
それは本当に喜ばしいことだけど、セレッソにとってはそこまでに、如何に香川抜きで戦えるベースを作れるか。
そしていつか香川に帰ってきてもらうためにずっとJ1に残留していられる、しっかりとしたチーム作りをしてほしいと切に願う。
まあ、日本ハムとヤンマーが就いてくれているんだから、後はチーム作りさえしっかりやれば、ガンバに続くイイチームが出来ると思う。
この日、観客数は8,000人。前回のレッズ戦の半分になっていた。
いろんな事情もあるのだろうが、今日のような魅せるサッカーを繰り返していけば絶対にスタジアムは埋まる。何せJ2で3万人集めるチームなんだから。
2点目も香川のパスからマルチネスがループシュートで、こぼれ玉に香川が詰め込む。
今日はマルチネスも生き生きとプレイしていた。プレイ領域も広かった。
ここから、凄かったな、加藤監督の無理から感。
ディフェンシブな選手から3人立て続けに攻撃的選手を投入。
クルピ監督は動かない。押されてるよ。無理やりクロス放り込んで来てるよ!
と思ってたらサンガ1点返す。後でテレビ見たら17歳の選手。タッチ早くていいね。
で、御大ついに動く。家長・播戸同時投入!
家永、アホみたいにボールキープ。呆れるほどに獲られない。
凄い、香川・家長・播戸でワンツー地獄。特に斜め40度のラインに突っ込んでいくワンツー連打は秀逸。グルーヴ感が凄い。
そして、3点目も香川
↓
家長 → 播戸のワンタッチプレイで(家長だけしっかりワンタッチみたいに足に吸い付くツータッチ)で燃えるゴール!
播戸は持ってる、としか言いようがない。
そして喜び方も感動的。スタジアムが多幸感に溢れる。
今のフォーメーションだと、確かに播戸のスタメンはないかも。
そして家長のスタメンも、香川・乾・マルチネス・アマラウから奪って達成される。
左サイドの尾亦を外して・・・・家長がサイドの上げ下げに向いているかと言われるとこれも少し不安。
でもやっぱり、スタメンで見たい。
今日の3バックもよかった。いや随所にバタバタ感もあったが、しっかりと抑え所は把握していた。
キム
羽田
上本 茂庭
高橋 マルチネス アマラウ
乾 香川 家永
アドリアーノ
うーん。家長入れるとほんとにバランスは崩れる可能性大、なんよね。
でもそれでも見たい。
とにかく攻撃陣の感性の絡み方が半端じゃない。
強かった頃のガンバのようでもある。スペーススペースに人とボールが雪崩れ込んでいく。
一人一人が1対1に勝てるから、どこかにフリーが生まれる。
本当に楽しい。
サンガは勝っているので期待していたが、マイボールにしてからのゴールまでの道程があまり見えなかったか。
柳沢はさすがのポストプレイと、ボールを引き出すプレイ、ボールを見ていない選手も見られたが、必ずキーパーへのチェイスもして、1秒も無駄にしない意識が見受けられた。
中盤に、キープと、正確性のある選手がいないのが痛い。
ただ、2点ビハインドから無理矢理自分たちの時間帯を作れるところに希望は見出せる気がするが。
外人2トップの、柳沢トップ下なんてのも面白いかも。
柳沢・ディエゴ・ドゥトラが攻めて、後は上がらないって極端なのも見てみたいけど。
ああそれから、茂庭や尾亦など若干マイボール時に落ち着かない選手に対して集中してプレスに行かないのは何でなんだろう。苦し紛れにロングボールを蹴るにしても、例えルーズボールになってもそこを狙って囲めばいいし、バックラインで回される時に、そこにボールを追い込むことだって出来るはずなのにしていない。
全試合ビデオ見れば気づくと思うんだが。
気になる選手
セレッソ 羽田 1年このリベロ的ポジションで見てみたい
サンガ 郭 一目でいい選手とわかる。ステップアップしていきそう。と思ったら30歳か。負けたくない感ありあり。
今日の絶対代表に入れないとおかしい選手
香川 今年のJリーグで同レベルのパフォーマンスをしてる選手いるのかな。
トップ下のポジションなら、俊輔・二川・松井・本田・山瀬・石川
今の時点で本田と石川以外よりは怖い選手だと思う。
香川&乾 どうしても点を取りたい時に、本気で2人で抜けるコンビは必要かも。
平山にこの2人絡めても面白い。