Ｊ１ 第3節 サンフレッチェＶＳベルマーレ
平塚駅を降りると、風情のある商店街。そこにベルマーレの緑の旗が強風ではためまくる。
ああ、こういう町でＪリーグチームが続くって結構凄いことなんじゃないかなあ、とふと感じた。それにやっぱりニュースなんかでベルマーレ湘南（未だに平塚のイメージ）って流れる度に、それだけでその町のブランドイメージを上げてる気がする。
20分程歩いて、平塚競技場。広い公園。みんな自転車で集まっている。
なるほどテレビで見た、バックスタンドの真ん中が席無いタイプ。
もったいないけどしょうがないよね。
周りは何だかみんなベルマーレのことが好きみたい。いいねえ。
みんな試合を見ながらあーだこーだ言ってる。
海風の強風の中、試合が始まった。
サンフレッチェが風上サイド。ベルマーレが高く蹴り上げたボールは押し戻される。
前半10分まで？ベルマーレはツータッチながらも人が動いて、的確にボールを繋いでいる。そこから細かいドリブルを織り交ぜて、決定的シーンを作った。しかし、ボールがゴールに吸い込まれるあと１ＣＭ手前、ゴールライン上でクリアされてしまう。これが決まっていれば、この試合どう転んだかわからない。とにかく広島のＤＦを褒めるしかない。
そこから試合終了まで、広島がずっと支配する試合になってしまった。
風に乗ってボールも広島選手も一歩の伸びが長いのか、平塚のサイドが崩される。
そこから山岸の的確なクロス。そして佐藤の決定力。
2本連続同じ形で決まる。２−０。これで試合は決まったかな。
まあ山岸は並の相手には確実に抜きされることは証明できた。これがトップクラスのチームで通用するのか見てみたい。
それから、ガンバから移籍した山崎。
こんないい選手だったんだ。という感じ。動きまくって相手を霍乱し、ボールを引き出すのが素晴らしい。スキがあれば躊躇なくシュート。そのシュートも抑えが効いている。
いやガンバでは遠藤や二川に目が行ってしまうけど、セカンドストライカーとしてはサンフレッチェに来て本当によかったんじゃないか。
このレベルでプレーしてしまうと、森崎浩と高柳はかなり厳しい気がする。
まあパサーとしてはこの二人の方が上だとも思うが。
なんにせよ、山崎・山岸という、レギュラーじゃないが、日本代表Ｂチームがあったら選ばれていてもおかしくない選手を的確に補強しているのが凄いわ。
後半、風上に立ってもベルマーレは活かせない。
広島のワンタッチに付いていけずに崩されるのが怖いのはわかるが、前からプレスでもなく、引きまくってカウンターでもなく、対等にやりあおうっていう意識だけで、プレースタイルがはっきりしない。
せっかく田原っていう並じゃない選手がいるのに、そこにボールを届けない。
別に田原に毎回蹴りこむでもいいんじゃないのかなあ。
毎回何とかバイタル手前まで行っても、ワンツーの後の三人目がいないからそこでまごついて囲まれてボールを失っていた。
中盤でドリブルで仕掛けられる選手が二人いたから、その二人をワイドに置いて、田原にアーリークロスでもいいんじゃないか。8人で守って3人で攻める。
まあ反町さんが繋ぐサッカーしたいのはわかるけど、5秒、ボールを治めてタメを作れる選手がいないのが辛い。つなぐ技術と意識が全然浸透してないよ。
あと広島の中島がボールを落ち着かせるまでに囲んで取りに行くとか、どこでボールを奪うのかも明確にできていない。
まあ槙野に何回も１対１で抜かれちゃあかんよ。
とにかく前半10分までの自分達のサッカーを続けることができれば、点差はおいといて、内容的にはもっと広島を追い込めたんじゃないか。
結局、去年Ｊ２上位対決で見たセレッソ戦のベルマーレと何も変わっていなかった。正直Ｊ２の１０番クラスを補強しないと残留厳しい気がする。でもとにかく丁寧に繋ぐ意識付けができれば勝ち点１を積み重ねることも不可能じゃないと思う。
広島は今シーズンベストだと思う。でもやっぱり佐藤への直決定的スルーパスが出ない。佐藤のコンディションは良さそうだから、もっと出してあげたい。森崎浩と佐藤のコンビネーションを上げたい。
今日は中島も良かった気が。というか相変わらず真ん中でのボールの受けには苦労していたが、後半になってストヤノフの上がりをさり気なくサポートしてポジションチェンジしたり、数回ロングフィードで局面を変えたり、まあ、プレッシャーが少なかっただけかもしれんが、良かった。あと玉際になんか強いのもやはり印象的。
ところで、中島と森崎和はポジションチェンジできんのかなあ。バランス崩れるんやろうか。森崎和の方が決定的縦パスが出せるとは思うが。
ああそうだ。ベルマーレサポのラピュタの替え歌が耳に残って離れない。
♪緑と青の勇者ららららー♪
今日の代表でみたい選手
広島 西川 ボール捌きとフィードは楢崎以上か。
