J2 第10節 ファジアーノ岡山 VS 栃木SC

栃木SCが強いみたいなので、たぶん初見の栃木を見に岡山へ。
結論から言うと前売り1300円の元は完全にとれた。

岡山は前節8000人、今日は7000人入っている。
もしかしたらチケットの安さも観客動員につながっているかも。
とにかくメインもバックスタンドも岡山エリアは超満員で。
相変わらず応援の雰囲気もいい。子供達はゴール裏のスペースを走り回ってサッカー見ていない。基本的に優しい感じ。これから強くなっていってもこのホンワカムードは残ってればいいなと切に思う。

それからやっぱりメインスタンドは傾斜が効いててトラックある割には見やすい。
バックスタンドはもっと近くピッチを感じれて見やすかった。

前半はやっぱり栃木は整備されてるなあ、と。パストラップがしっかりしてる。ミスも少ない。で相手の弱点もよく突けてる。

岡山が3バックだけで守ってるから当然サイドはがら空き。そこを縦に突いてくる。それとストヤノフがほとんど1対1では走り負けるのも合わせてつけこまれている。

岡山は攻める時も余裕がなくて、ディフェンスから誰がボールを受けるかも定まらないから最後はロングキックして相手に奪われる。
そんな感じでしっかり繋いで押し込んでいく栃木がコーナーとラッキーなミドルシュート(キーパー手前でバウンド)で2得点。

まあとにかく岡山はいい加減なパスが多すぎて話にならない。シュートもふかしてばかり。凄くJFLっぽい。というか去年のほうがいい試合してたような。

何か3―4―3に馴れてないというか、運動量が少なすぎる。自分の持ち場にいるだけのような。あれじゃ崩せるわけがない。
ストヤノフが色々怒ってたけど、ストヤノフがミスしてるからたまらない。

後半、いきなり2人替えた岡山。なんかエライでかい人が。チアゴと言うらしい(広島在籍ありなのか・・・)。33歳!なるほど。

結果的には最初から出しとけばねえ、という感じでもあるし。後半45分くらいがほどよい気もした。

ただ的確に高さを投入したのは素晴らしいし、回りも活かそうと努力してた。
あと、ディフェンスの時は5バックにして守るようになったら栃木もうまく攻められなくなった。


とりあえず高さでは栃木は敵わなかった。そこから穴ができてフリーキックからチアゴにボールがこぼれてきて一点返す。

高い人ってのは、クロスを競ると、自分が触れなくても、相手からはそれがブラインドになって越えてきたボールも見えにくいらしい。そんな感じでこぼれ球からチャンスが生まれ続ける。

栃木が慌て始めた。そして退場者。判定は厳しい気もするが、もうちょっと落ち着いてプレーしてればそのまま勝ててたのに。少なくとも11人のままなら最後のゴールもなかったかも。

栃木は一度だけ三点目の決定機を見方に当てて決めれない。見事なカウンターだったのに不運。

試合はロスタイムに。微妙ながらも何とかサイドまで繋ぐ攻撃を繰り返してコーナー。

ストヤノフが蹴ったボールは跳ね返されてストヤノフへ、これをダイレクトで苦し紛れのグラウンダークロス、をヒールで触ったところにチアゴの目の前、しっかりキーパーいないコースにゴール!
あそこでとにかく蹴りこんだから何かが起きた!
なかなか追い付けそうで、本当に追い付く試合も珍しい。

相手が10人になってからのフリーマンで攻め続けたストヤノフの判断も見事。あと左サイドの金さんかな?よく走って起点になってたと思う。

栃木の交替枠はディフェンスの追加ばかりだった。岡山は相手が出てこないからバイタル手前までは楽に進めたし、ストヤノフも引かなくて済んだ。岡山のボールの出所を抑えられなかったのは残念。

岡山は今日はたまたま追い付けたけど、前の4―4―2に戻してじっくり守ったほうがいいと思うけどなあ。
降格がないから色々できるけど、ストヤノフをアンカーとかにして、落ち着いて守るスタイルのほうが選手のレベルに合ってるような。3バックだと相当動けてキープ力あるボランチじゃないと厳しいので。

栃木は先発みんながJ1のベンチで試合には出れない感じの選手が揃ってる。相手が特に飛び道具ないなら負けないでしょう。ただ飛び抜けたスピードとか老獪さみたいのがないのかな。
サポは元気でした。

岡山はJ1クラスはいない。チアゴがギリギリサブクラスかな。ストヤノフがいるうちにどれだけ闘えるようになるか。このレベルのサッカーを前のめりに楽しみ尽くす術を知っている観客に感動した試合でした。
J1クラスを一人くらい獲得してくれんかなあ。